ケビン・アンダーソンが3年ぶりのタイトル獲得:New York Open

ATPツアー

アンダーソンが1ケタのランキングに到達


メンフィスに代わって開催されることになった新設のニューヨークオープンでは、南アフリカのケビン・アンダーソンが3年ぶりのタイトルを獲得した。

初戦から決勝までの4戦全てがフルセットでの勝利というギリギリの戦いだったが、この優勝でアンダーソンのランキングはキャリアハイとなる9位に上昇。31歳にして、ついに1ケタ台のランキングに到達した。


アンダーソンのタイトル数がこのニューヨークを合わせて4つというのは中堅選手として長く活躍している印象からは少ない気もするが、準優勝は11回あり、そこには昨年の全米オープンの準優勝も含まれている。

2015年にランキング10位となったもののビッグタイトルは無く、2017年の1月には一時80位にまでランキングを落としたが、再びランキングをあげ、全米オープンの準優勝で一気にトップ20に返り咲いた。



今期も好調を維持しており、全豪オープンは1回戦でイギリスのカイル・エドマンドに苦杯をなめたが、今シーズン初戦のプネでは準優勝している。波乱となりそうな今シーズンにおいて、ビッグタイトル獲得のチャンスを持っている選手の一人だろう。

キャリアハイランクの好調クエリーが準優勝

準優勝のクエリーも30歳にして現在12位でキャリアハイのランキングを記録している。今期は全豪前哨戦のオークランドで初戦負け、全豪でも2回戦負けをしていて、あまり出足の良くないシーズンとなっていたが、この準優勝でエンジンが掛かるかもしれない。

既に10個のタイトルを持ち、そのうちの8個はハードコートだが、残りの2個は芝とクレーとなっており、ハードコートだけのプレーヤーではない。クエリーもビッグタイトルには今のところ縁が無いが、昨年はウィンブルドンで当時ナンバー1のマレーを破って準決勝に進出し、全米でもベスト8になっており、侮れない存在であることは間違いないだろう。

錦織の復活とその他の注目選手

そして、このニューヨークでついに錦織がツアーに本格復帰を果たした。結果はアンダーソンに敗れてベスト4と完全復活とは言えない結果だったが、ツアーレベル復帰初戦にしては十分と言えるだろう。

前回大会にあたるメンフィスの昨年優勝者であるハリソンは、今シーズン既にブリスベンで準優勝しており、堅調なシーズン立ち上がりを見せていたが、このニューヨークではクロアチアのカロビッチのサーブをブレイクすることが出来ず2回戦で敗退した。

マナリノはクエリーにフルセットで敗れてベスト4。日本の杉田に敗れたアンタルヤも含め、これまでツアーで準優勝は4回あるものの、まだ優勝は無い。現在キャリアハイの25位に位置している29歳のフランス人の初タイトルへの挑戦は再び続くことになった。

イスナー、スティーブ・ジョンソンのアメリカ人トップ選手は二人とも初戦で姿を消してしまった。イスナーは今期まだツアーで未勝利、スティーブ・ジョンソンも1勝にとどまっている。

アメリカ期待の若手、ティアフォーは全豪ジュニアを制した17歳の二世選手、コルダを破って今シーズン初勝利。イスラエルのセラにも勝って2勝目もあげている。

スペインの予選勝者、メネンデス・マチェラスは初戦でスティーブ・ジョンソン、2回戦でフランスのシャルディーを破り、3回戦でマナリノにフルセットで敗れたものの、これまでツアーで3勝だったランキング128位の32歳にすればかなりの善戦と言えるだろう。このニューヨーク単発の活躍にとどまるのか、30歳を過ぎて活躍する最近のパターンにこのベテランのスペイン人も入ることになるのか、次戦の結果が期待される。

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