ウィルソン→ヘッド=ヨネックス→バボラ→その他
2025年の全豪オープンテニス(男子本戦)で選手が使用したラケットをブランド別にグラフにしたのが下記である。
※ラケットのモデル別ではこちら→全豪オープンテニス2025。プロが使っているラケットのモデル(男子篇)
※女子篇はこちら→全豪オープンテニス2025。プロが使っているラケットのメーカー(女子篇)

ウィルソンが堂々の1位となっている。2025年の全豪オープンテニスの本戦ドローに入った128人のうち、35人がウィルソンのラケットを選択した。
ウィルソンに続き、ヘッド、ヨネックス、バボラのラケットをそれぞれ20人以上の選手が使用しており、これら4大ブランドの合計シェアは、ほぼ9割に達している。4大ブランド以外のブランドのラケットを使用したのは、128人中13人しかいない。
マイナーなブランドのラケットを使用している有力選手としては、テクニファイバーのメドベージェフ、ダンロップのドレイパー、ポピリン、そしてアルテンゴのモンフィスとなるだろうか。
現在、トップブランドとなっているウィルソンだが、ウィルソンを使用している選手のうち、全豪オープンで最も高いシードとなったのは第8シードのデミノー、それに続くのは第10シードのディミトロフとなっている。トップブランドにしては、高いシードの選手が少ないことはちょっと物足りないところかもしれない。
逆にブランドとしてのシェアの数字は少し物足りない感じがしてしまうヘッドだが、使用選手を見ると、いまだに健在のジョコビッチに加えて、次世代エースで第1シードのシナー、さらに第2シードのズベレフ、第4シードのフリッツ、第9シードのルブレフと、トップ10シードの半分となる5人を占める強さを発揮している。
こうなると、自社のラケットを使用している選手の人数ではヘッドに肩を並べているヨネックスだが、使用している選手のネームバリューでは若干見劣りしてしまうのは否めない。ヨネックスのラケットを使用している選手で最もランキングが高いのは第6シードのルードで、それに次ぐのは第12シードのポールということになる。ただ、さらにティアフォー、シェルトン、今最も勢いのある若手選手の1人であるフォンセカなどハデなプレーをする選手たちを擁しており、これからの話題性は十分にありそうだ。
ナダル、ティームとエース級の契約選手をATPツアーから失ってしまい、4大ブランドの中でもシェアの数字的に見劣りしてしまうバボラだが、アルカラスがいる限り、その存在感が失われることはないだろう。ルーネ、フィス、オジェ・アリアシムと、こちらもヨネックス陣営に引けを取らないハデめな選手を揃えているのも特徴かもしれない。
2025全豪オープンテニスで使われたラケットのメーカー(男子)
メーカー | 使用した選手数 |
---|---|
Wilson | 35 |
Head | 29 |
Yonex | 29 |
Babolat | 22 |
Tecnifibre | 7 |
Dunlop | 4 |
Artengo | 1 |
Prince | 1 |
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