錦織は決勝で弱い?(2)

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決勝6連敗は最低クラス

通算成績では十分な成績を残している錦織だが、現在陥っているツアー決勝での6連敗という数字はやはり良くない、というか、はっきり悪いと言ってしまって良いだろう。

他の選手の実績と比べると、6連敗という数字がいかに悪いものかということが分かる。現在のトップ20の選手のツアー決勝戦での連勝と連敗記録を並べてみる。


■ATPツアー決勝戦での連勝と連敗(★は現在も進行中)
 ランキング連勝(最大)連敗(最大)
マレー163
ジョコビッチ2103
ワウリンカ3115
ラオニッチ423★
錦織546★
ナダル6144
チリッチ744
ツォンガ852
ティーム951
フェデラー10243
モンフィス1116
ゴファン1226★
ディミトロフ1344
ベルディヒ143★3
プイーユ1511
キリオス163★1
バウティスタ・アグ1722★
ソック182★4
ガスケ1943
A・ズベロフ202★2

現在のトップ20で決勝での6連敗を喫しているのは錦織の他にフランスのモンフィスとベルギーのゴファンの2人だけとなっている。

モンフィスは決勝での勝率が0.24しかなく、イメージ通りというべきか、むしろそれ以上のムラのある成績となっている。6連敗を喫したのは2005年から2009年に掛けてとかなり前のことにはなるが、2012年から2014年にかけても5連敗を喫しており、決勝戦では強さを発揮出来ていない。近年はキャリアでも最も良い状態にあると思われるが、昨年も決勝で1勝2敗と負け越してしまっている。

ゴファンは初優勝に続いて2勝目も上げたところまでは順調だったが、そこから錦織と同じく現在も進行中の6連敗に陥っている。2014年9月のメッスでの優勝が最後となっており、錦織よりも状況は深刻かもしれない。今シーズンだけで既に決勝戦で2敗しているというところも錦織と同じだったりして、どちらが先に連敗から抜け出すのかちょっと気になるところである。

そして錦織である。錦織の6連敗のうち、前半の3連敗はポジティブにとらえても良いものと言えただろう。

3戦の内の2戦はマスターズの決勝で、しかも相手は2戦とも当時ナンバー1のジョコビッチである。残るもう1戦はATP500だが、相手はナダル、そして開催地はナダルの地元スペインのバルセロナだった。サーフェスはもちろんクレーである。

今よりもさらに上を目指している錦織にとって、負けて良い試合などあるはずもないが、どうしても厳しい組み合わせは存在する。この3戦はそれに該当すると言っても良いだろう。

しかし、後半の3連敗はそうではなかった。

昨年10月のバーゼルでのチリッチ戦、今年の開幕となるブリスベンでのディミトロフ戦、そしてブエノスアイレスでのドルゴポロフ戦、もちろん弱い相手ではないが、いずれも錦織の方がシード順位は高く、過去の対戦成績でも勝ち越している相手である。大会のグレードを考えても、バーゼルはATP500だが、ブリスベンとブエノスアイレスはATP250である。全て勝っていてもおかしくはなかったし、せめて1つはタイトルが欲しかったところだろう。

錦織がこれからさらに上に行くためには、このあたりに壁があるのかもしれない。

(「錦織は決勝で弱い?(3)」へつづく)

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